中村酒造株式会社
NAKAMURA BREWERY CO., LTD.
中村 太郎 代表取締役 社長
Taro NAKAMURA
【創業文政年間金沢の地で酒造り】
中村酒造は創業文政年間以来、金沢の地で金沢の文化・風習と食を大切に守りながら酒造りに取り組んでいる蔵元です。とくに先々代社長の中村栄俊は日本の文化、様式美を追求しその凝縮した体系として「茶道」に精通し、日本中から茶道美術品を蒐集いたしました。それらの美術品を旧酒蔵ごと金沢市に寄贈し「金沢市立中村記念美術館」として多くの人に楽しんでいただいています。従って当蔵は地元では金沢の文化に精通した蔵元と評され、地元の料亭、飲食店での使用率の高いお酒で金沢の食にとって重要なお酒として愛されています。
【地酒にこだわる】
当蔵は地酒にこだわる蔵です。「地酒の定義は?」と問われれば、その蔵が地方に在していることぐらいであり、非常に曖昧です。当蔵は地域産原料の育成、使用に力を注ぎ、地元産米と地元の風土を大切にした酒造りにこだわります。
【米にこだわる】
具体的にはアラン・デュカス セレクションに使用する「神子原米」、地元有機農家に依頼する有機栽培米等をはじめ契約栽培米がとても多いことも蔵の特徴です。また、その産地も可能な限り地元石川県産にこだわり、農家の方と話をしながら米作りをしています。
2010年よりヨーロッパ(EU)の認証とアメリカ(USDA)の認証も併せて取得し日本酒として世界で初めて日・米・欧の3地域でオーガニック商品として認証されました。日本酒の国際化が進む中、世界に評価される基準を身に着けました。
【水に感謝】
酒造りの基本は良質な「水」の確保です。霊峰白山を源とする名流手取川の伏流水はやや軟水で、その醸したお酒は穏やか、かつ繊細な味わいを生み出します。また当蔵は2000年よりこの水を100年後に残そうと取り組んでいます。その一環として科学薬品を一切使用しない散水濾床方式の廃水処理により地域に安心の排水を排出し、地域の環境保全に協力しています。
【日本酒を世界に】
今、日本酒が海外で脚光を浴びています。それは偏に日本食をはじめとする日本文化の評価であると考えます。この折角の好機に日本酒を世界のより多くの人々に飲んでいただき、味を楽しんでいただき、その造りの高度さに感動してもらい、日本文化を理解・発信してゆきたいと思っています。当蔵はローマ教皇卿下、モナコ王室、世界的フレンチシェフのアラン・デュカスとのコラボレーション等を通じて日本酒を日本の誇りとして世界のセレブリティーに発信してゆきます。